本堀雄二「Passion-みほとけ」

本堀雄二「Passion-みほとけ」本堀雄二 《愛染明王》 ダンボール 2018 各11×24×h24 cm

このたび、ギャラリーヤマキファインアートは4月6日(金)から5月12日(土)まで、本堀雄二の個展を開催いたします。 

※日・月休廊 最終日は16:00まで

 本堀は、ダンボールや包装紙などといった私たちの生活に身近な素材を用いて、日本の神仏にかかわる像や建造物をモチーフとして様々な像を制作する作家です。時にそれらを組み合わせた大掛かりなインスタレーションを発表しています。弊画廊では初の個展となる本展では、“Passion(情熱)”をテーマに、愛情をつかさどり、悟りへと導く《愛染明王》をはじめとする鬼気迫る像たちが会場に集います。

 本堀雄二は、1958年に神戸市に生まれ、愛知県立芸術大学大学院で彫刻を専攻した後、長く地元神戸で教鞭を執りながら、意欲的に作家活動を続けてきました。神社の廃材を用いて制作を行う機会を得たことで、仏像と向き合う道を見出します。その後、2009年に開催された神戸ビエンナーレ、2010年東京INAXギャラリーでの個展において、ダンボールによる仏像を発表したことで世界のアートフェアなどで大きな注目を集めることとなりました。
 使用済みのダンボールを張り合わせて生み出された仏像は、正面から見ると透過しているように見え、その姿はあたかも慈悲の光を湛えているかのようです。そして、鑑賞する角度を変え、横から見てみると、ダンボールの断層が生み出す複雑な面と線の重なりが立体的に浮かび上がり、量感さえも感じさせます。ダンボール・紙という素材そのものがもつ軽さと、像としてのボリュームが心地よい均衡を保つのです。
 本堀は、こういった制作を通して、日常的に消費された物を「再生」することに重要な意味を見出しています。ただし、それは環境問題やリサイクルといった言葉で語られるものではなく、仏教の”輪廻転生”の概念に近いものであると考えています。その思いと素材の選択は、1995年に発生した大規模地震、阪神・淡路大震災を経験し、それ以降新しい材料を使うことに抵抗を感じる様になったことにも起因しています。

 「捨てる紙あれば、拾う神あり。」という合言葉を携えた彼は、用途を終えたダンボールから人々が崇める神仏を作りだすというギャップによって、見るものの興味を刺激し、作品が放つ強さと尊厳によって、その心をとらえて放しません。この度は、《愛染明王》など全長2mを超える大作の最新作を発表いたします。この機会にぜひご高覧ください。

※4月6日(金)17:00 – 19:00作家を囲んでのオープニングパーティを開催いたします。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。


【主な個展】
1987シティギャラリー(兵庫)
1988天野画廊(大阪)
1989天野画廊(大阪)
1992天野画廊(大阪)
1993Gallery NAITO(愛知)
2002トアロード画廊(兵庫)
2006Gallery 北野坂(兵庫)
2008ギャラリー白(大阪)
2009ギャラリー白(大阪)
2010ギャラリー白(大阪)
2010INAXギャラリー(東京)
2010「BUTSU」鎌倉長谷寺(神奈川)
2011アートフェア東京:NANZUKAブース(東京)
2011ギャラリー白(大阪)
2011「BUTSU」鎌倉長谷寺(神奈川)
2013「風神雷神」NANZUKA(東京)
2014AISHONANZUKA(香港)
2017「薬師堂」NANZUKA(東京)
2018「Passion-みほとけ」ギャラリーヤマキファインアート(兵庫)

【主なグループ展】
1988「現代木刻フェスティバル」(岐阜)
1989「京都美術展」(京都)
1989「天展」(奈良)
1989「現代日本美術展」(東京)
1989「大阪現代アートフェア'89」(大阪)
1990「兵庫の美術家展」(兵庫)
1990「現代木刻フェスティバル」(岐阜)
1991「天理ビエンナーレ'91」(奈良)
1992「兵庫の美術家展」(兵庫)
1992「点線面1992」ギャラリーNAITO(愛知)
2009「LEXHIBITION」LギャラリーF-1(愛知)
2009「神戸ビエンナーレ2009」(兵庫)
2011「シャッフル 白金アートコンプレックス」NANZUKA(東京)
2011「神戸ビエンナーレ2011」(兵庫)
2012「シャッフル2」アートフェア東京
2014PRUDENTIAL EYE AWARDS(シンガポール)
2018「リサイクルアート展2018」キタサン広場(北海道・札幌)
【作者情報】
本堀 雄二

会期2018年04月06日(金) - 2018年05月12日(土) 休廊日 : 日・月曜日
開廊時間11:00 - 13:00 / 14:00 - 19:00  [最終日は16:00まで]
会場ギャラリーヤマキファインアート
所在地〒 650-0022 神戸市中央区元町通 3-9-5-2F
問合せTEL: 078-391-1666  FAX : 078-391-1667  MAIL: info@gyfa.co.jp
アクセスJR ・阪神 元町駅 西口より徒歩 1 分
料金無料