作家情報

塚脇 淳

塚脇淳(1952-)は、30年以上にわたり一貫して鉄による抽象彫刻作品を制作してきた作家です。塚脇は、熱を加えることによって自在に変化する棒状の鉄材を、ひたすら叩くことによって流れるような曲線を生み出します。
「鉄をたたくことで得られる反りが作り出す空間を組み合わせ構成する表現と,また一方,そういった構成を考えずに鉄に向かう表現とが振り子のように存在していて,ここ数年はその振り子は後者に大きく振れているように思う。使う材料の形状や方法は前者よりもさらに単純になっている。けれども出来上がった作品は逆に饒舌になっている。『捨てるだけ捨ててしまって,残ったものを表わせ』(塚脇の師匠である師匠辻晉堂による)。この言葉を唯一の手掛かりとして始めた長いながい鉄との旅,今や接続のためのボルトもなくなって1枚の鉄板をぐるぐる巻きにしていくだけになってしまった。けれどもこれが自分の表現にとって大事なことに抵触している感覚がある。その感覚を信じて進むしかない。」

と塚脇自身が言うように、鉄という素材と作家のたたく力とが合わさるなかで、その作品からは塚脇にとって必要でない素材、メソッドといったありとあらゆるものがそぎ落とされていきます。そうして彫刻された作品たちは、全て同じ素材であるにも関わらず、ひとつひとつが異なる言葉をもって静かに私たちに語りかけてくるようです。

作品情報

  • 作品名
    樹下より
    サイズ
    36.3×44.0cm
    制作年
    2015
    技法・素材
    コンテ、パステル
  • 作品名
    構成主義者の肖像
    サイズ
    36.3×44.0cm
    制作年
    2015
    技法・素材
    アクリルジェッソ、紙
  • 作品名
    構成主義者の肖像
    サイズ
    23.5×16.5×6.3cm
    制作年
    2015
    技法・素材
  • 作品名
    樹下より
    サイズ
    36.3×44.0cm
    制作年
    2015
    技法・素材
    コンテ、パステル
  • 作品名
    構成主義者の肖像
    サイズ
    36.3×44.0cm
    制作年
    2015
    技法・素材
    アクリルジェッソ、紙
  • 作品名
    構成主義者の肖像
    サイズ
    23.5×16.5×6.3cm
    制作年
    2015
    技法・素材

作者経歴

1952
京都府に生まれる
1979
京都市立芸術大学美術専攻科彫刻専攻 修了
1988
第5回エンバ賞美術展(エンバ中国近代美術館、芦屋)
2002
第10回現代日本彫刻展(宇部野外彫刻美術館)

主な個展

1987
第16回現代日本美術展(東京都美術館/京都市美術館)
1988
アート・ナウ’84(兵庫県立現代美術館)
1992
塚脇淳彫刻展・鍛えられた鉄(札幌彫刻美術館)
1995
第3回美濃加茂彫刻シンポジウム’90(美濃加茂市前平公園)
1999
アーティスト・イン・レジデンス(BEMIS Center for Contemporary Arts, Omaha, U.S.A.)
2000
TEMPORARY GALLERY(神戸大学)
2003
西脇市岡之山美術館(兵庫)
2005
関西コンテンポラリーアートラボラトリー(尼崎)
2007
From The Earth Project(西宮市大谷記念美術館)
1982
WORK IN(CAP HOUSE、神戸)

主な受賞暦

1985
PENZA 国際彫刻シンポジウム(RUSSIA、PENZA)
1987
神戸ビエンナーレ海上アート展(神戸)
1987
1982   第5回エンバ賞美術展 優秀賞
2001
第1回三田彫刻コンペティション 大賞受賞