展覧会

「記憶と時間の経過」 展 

「記憶と時間の経過」 展 

2023年11月23日(木) - 2023年12月27日(水)

2023年11月23日(木)―  2023年12月27日(水)

 

この度、ギャラリーヤマキファインアートでは、林勇気とブノワ・ブロワの二人展、「記憶と時間の経過」を開催いたします。

 

林勇気(1976-)は、京都を拠点に活動する映像作家で、自らが撮影した写真の断片を素材として、アニメーション作品を手がけています。パリ在住のフランス人アーティスト、ブロワザ(1980-)は、ドローイングや写真、デジタルアニメーションやゴム判など様々なメディウムを用い、自身の個人的記憶を再現する作品を生み出しています。

 

本展では、デジタル技術を媒体とする、新進気鋭の作家二人による新作をご紹介いたします。彼らは、映像や写真によって生成される「記憶」とその仕組みを考察する作品を制作しています。デジタル技術が呼び起こす身体的な感覚や感情は、彼らの作品の中心をなすテーマであり、世界を再発見するための方法のひとつです。

常に形を変える雲と溶けない氷に閉じ込められた映像を対比させることで、メディアのあり方や時間の経過を探求する林、自らの個人的な記憶の世界に引き込みながら、アナログなオブジェによって、見る者それぞれに個別の記憶を喚起させようとするブロワザ。デジタル技術を媒介としながら生み出される、物理的な世界と目に見えない思考の世界とが混ざり合うバーチャルな中間領域は、見る者に世界の新しい見え方を提示する、ひとつの装置であるとも言えます。「記憶のかたち」をめぐって、共鳴し合う二人の表現を、是非この機会にご高覧ください。

 

出品作家: ブノワ・ブロワサ、林勇気

※ギャラリーヤマキファインアートでは、林は4年ぶり、ブロワザは5年ぶりの展覧会となります。