2024年5月3日(金)- 6月1日(土)
このたび、ギャラリーヤマキファインアートでは森本絵利による個展「contour map♯」を開催いたします。
森本絵利は、1978年大阪府生まれ、在住の作家です。2001年に京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻を卒業し、同年「京展」(京都市美術館)にて市長賞を受賞。2003年に同大学大学院美術研究科絵画専攻油画を修了したのち、若手作家の登竜門「VOCA2008」にも入選。早くから注目を集め、近年は国内外のコレクターから高い評価を得ています。
本展では、森本の代表作「contour map」シリーズを中心に初期作品から最新作までを展示いたします。Contour mapとは、地図上で同じ高さの地点を結んだ線という意味があり、大きく捉えると輪郭線でもあります。その境界に森本は身体的、感情的そして日常的な物事にある境目を“等高線:Contour map”という見方で分類し、そこから世界を覗くことで自分なりの地図を描いています。
初期の代表作に、一枚の平面紙を一定の間隔で、ハサミを入れる回数を厳格に決めて微細な顆粒状のサイズに切っていく「percolation」シリーズがあります。それは無作為ではなく緻密に計算されて進められる洗練された技によるものです。「何か」を表現するのではなく、自らの心地良さの究極を追い求めることから生まれた作品ですが、それが外に向けた世界に解き放たれていきます。近年は、五感を研ぎ澄ませ自己の感覚に集中し、そこから見いだされる一定の法則に則った作品を発表しています。
森本は美しい植物や風景を前にしたときに肌で感じる湿度や、場の匂い、または視覚から得る眼の悦びといった感覚を独自のルールに従って細分化していきます。その後はひたすら無心に作業を―これを作家は「労働」とよびます―を行います。技術の発達により感覚機能の豊かさを見失いがちな今、その作品は、匂いや手触りといった人間本来の感覚に意識を向けさせてくれることでしょう。
是非この機会にご高覧ください。
【主な個展】
2002「萌芽のとき」 Gallery16 (京都)
2004「クリオテリオム 58」水戸芸術館(茨城)
2005「森本絵利 展」ヴォイスギャラリー(京都)
2007「森本絵利 展」サイギャラリー(大阪)
2010「森本絵利 展」サイギャラリー(大阪)
2013「ART OSAKA」サイギャラリーブース(大阪)
2020「たとえばの換算」サイギャラリー(大阪)
2022「森本絵利 展」サイギャラリー(大阪)
2024「contour map♯」-from the beginning-ギャラリーヤマキファインアート(兵庫)
【主なグループ展】
2001「芦屋市展」 芦屋市立美術博物館(兵庫)
2001「京展」 京都市美術館(京都) 市長賞授賞
2002「Vector12」 海岸通ギャラリーCASO (大阪)
2002「天竜川絵画公募展」 天竜市立秋野不矩美術館(静岡)
2003「京都府美術工芸新鋭選抜展」 京都文化博物館(京都)
2003「神戸アートアニュアル」 神戸アートビレッジセンター(兵庫)
2004「TAMA VIVANT 2004」みなとみらい駅コンコース(神奈川)
2005「京都府美術工芸新鋭選抜展」 京都文化博物館(京都)
2005「ドローイングと..」サイギャラリー(大阪)
2007「ウチナル音〜身体音からの造形 」ボーダレス・アートギャラリー NO-MA(滋賀)
2008「音箱展」神戸アートビレッジセンター(兵庫)
2008「VOCA2008 」上野の森美術館(東京)
2009「Art initiative Project Exhibition as media drowning room」神戸アートビレッジセンター(兵庫)
2011「Art Court Frontier 2011」アートコートギャラリー(大阪)
2011「福山アートウォーク」福山市(広島)
2012「呼吸する美術」 芦屋市立美術博物館(兵庫)
2015「平面」サイギャラリー(大阪)
2021「逸脱するフォーム」サイギャラリー(大阪)
2022「森の色」ギャラリーヤマキファインアート(神戸)
2022「CADAN×ISETAN ART GALLERY Recent Discovery」伊勢丹新宿店 本館6階 アートギャラリー(東京)
2022「ACK(Art Collaboration Kyoto) 」ギャラリーヤマキファインアートブース、京都国際会館(京都)
2023「favorite」サイギャラリー
2023「CADANxISETAN Recent discovery」伊勢丹新宿店 本館6階 アートギャラリー(東京)
2023「台北當代2023」ギャラリーヤマキファインアートブース(台湾)
2023「ABSTRACTION]‐絵画の可能性‐」
2024「Here and There and Back Again, Japanese Art 1964 – 2024」Nicolas Krupp Gallery、バーゼル(スイス)
【作者情報】
森本絵利
会期2024年05月03日(金) - 2024年06月01日(土) 休廊日 : 日・月・火
開廊時間11:00 - 13:00 / 14:00 - 19:00 [最終日は17:00まで]
会場ギャラリーヤマキファインアート
所在地〒 650-0022 神戸市中央区元町通 3-9-5-2F
問合せTEL: 078-391-1666 FAX : 078-391-1667 MAIL: info@gyfa.co.jp
アクセスJR ・阪神 元町駅 西口より徒歩 1 分
料金無料