ギャラリーヤマキファインアート12周年記念展 小清水漸「視覚と身体と物質の刹那」

ギャラリーヤマキファインアート12周年記念展 小清水漸「視覚と身体と物質の刹那」

 

ギャラリーヤマキファインアートは開廊12周年を記念して、弊画廊と深い関わりを持つ小清水漸の個展を6月23日(土)から7月27日(金)まで開催いたします。本展では、小清水がこれまで手掛けてきた素材の一つとしての”木”から、近年新たな展開を見せる最新作の数々をご紹介いたします。

○6月23日(土)17:00-19:00 作家を囲んでのオープニングパーティーを開催いたします。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。

 

 小清水漸は1944年、愛媛県宇和島市生まれ。1960年代末から70年代初頭にかけて起きた日本の前衛芸術動向「もの派」を代表する美術家として国内外に広くその名を轟かせ、現代美術をリードし続けている作家です。小清水がこれまで用いてきた素材は、木や鉄、石、水、陶、紙など多岐に渡り、そのどれもが私たちにとって実に身近な存在です。小清水は、「もの派」が重点を置いてきた「視覚」に、自らの「身体」あるいは物質の加工というプロセスを加えることによって、物質そのものの本質やそれらの関係性がゆらいでいく様を提示し、“もの”とは何か、その特性や既成概念を私たちに常に問いかけます。

 1971年の初個展より展開を続け、英国・テートモダンにも収蔵される《表面から表面へ》は、小清水の創作において非常に重要な存在です。電動ノコギリで複数の同形木材の表面に異なる幾何学的な模様を施し、配列した同シリーズは、一つ一つは同じ木であるという普遍性を示しつつ、多様な表情を与えられた木の特殊性が際立つことで、素材が持つ表現の可能性を明示してみせました。

 本展では、この試みから更なる展開を広げ、物質表面の多義性をより一層追求し、平面状のレリーフに抽出した最新作を発表いたします。また同時に、近年「木を彫り、模様を刻むこと以上に色彩への意識が増している」と語る小清水。日本の土着を重んじ、繰り返し用いる〈辰砂〉〈群青〉〈緑青〉といった顔料を木に施したレリーフシリーズの最新作を合わせて展覧し、色と木とを対等に並べ、「色」それ自体を素材として用いた小清水の画期的な試みをご覧いただきます。

 かつて西洋の伝統的な美術の歴史では、作品に用いられる素材はあくまで作品を構成する材料でしかなく、加工され、何らかの形を与えられることで初めて重要な意味や価値を持ちました。しかし、「もの派」が実践した活動がそうであったように、その動向に端を発した小清水もまた、素材に潜在する意味や価値を見極め、作品に昇華した作家として、その後の美術史に強い存在感と影響を与え続け、日本を代表する作家のひとりとなっています。
 弊画廊にて3年ぶり3度目の個展となる本展。小清水が瑞々しく展開し続ける表現を、この機会にぜひご高覧いただけますと幸いです。


【主な個展】
1981「第10回平櫛田中賞受賞記念小清水漸彫刻展」 高島屋/東京
1992「今日の造形8-彫刻・現代・風土-小清水漸」 岐阜県美術館・ 愛媛県立美術館
1993「小清水漸展」 東京画廊/東京
2005「小清水漸 −木の 石の 水の 色−」(町立久万美術館・愛媛久万高原町)
2010小清水漸教授 退任記念展「重力/質量/作業」 京都市立芸術大学 芸大ギャラリー・大学会館ホール/京都
2010「雪のひま」東京画廊/東京
2013個展 香港アートフェア会場/ギャラリーヤマキファインアートブース/香港
2013BLUM&POE GALLERY/ロサンゼルス
2015「階の庭」ギャラリーヤマキファインアート/神戸
2016個展 BLUM&POE GALLERY/東京

【主なグループ展】
2016アートバーゼル香港
2017「態度がかたちになるとき-安齋重男による日本の70年代美術」国立国際美術館/大阪

【受賞歴】
2004紫綬褒章 受章
【作者情報】
小清水 漸

会期2018年06月23日(土) - 2018年07月27日(金) 休廊日 : 日・月曜日
開廊時間11:00 - 13:00 / 14:00 - 19:00
会場ギャラリーヤマキファインアート
所在地〒 650-0022 神戸市中央区元町通 3-9-5-2F
問合せTEL: 078-391-1666  FAX : 078-391-1667  MAIL: info@gyfa.co.jp
アクセスJR ・阪神 元町駅 西口より徒歩 1 分
料金無料