ギャラリーヤマキファインアートではこのたび、 Special Show / 河口龍夫・狗巻賢二 を開催いたします。本展では、ギャラリーの取り扱い作家から、河口龍夫と狗巻賢二の作品をご紹介いたします。 河口 の貴重な最初期のペインティングから《石と光》、《 DARK BOX 》等の代表作を含む、現在までの作品と、狗巻の白い作品のシリーズ、また本年ギャラリーヤマキファインアートで発表した《ある種線文様の様な事》シリーズ 他を同時に展観いたします。是非この機会にご高覧ください。
河口龍夫( 1940- 、神戸生まれ)は、 60 年代半ばに神戸に登場したグループ < 位 > に参加。戦後日本を代表する前衛美術家の一人として、現在も作品制作を継続しています。見えるものと見えないものの関係性を、鉄や石、種子、化石などの素材を用いて立ち現し、生物が生きることや我々が生きる過去 – 現在 – 未来を問うような作品を数多く発表してきました。これまでに国内の多くの美術館で個展(「封印された時間」水戸芸術館、 1998 年 / 「見えないものと見えるもの」兵庫県立美術館・名古屋市美術館、 2007 年 / 「言葉・時間・生命」東京国立近代美術館、 2009 年 他)を開催し、常に注目を集めてきました。また海外でも、「前衛芸術の日本 1910-1970 」展(ポンピドゥー・センター、 1986 年)や、「大地の魔術師たち」展(ポンピドゥー・センター、 1989 年)など、意義深い展覧会に出品するなど、世界的にも注目を集めています。
狗巻賢二( 1943- 、大阪生まれ)は、初期の彫刻ではプライマリー・ストラクチャーに影響を受けた作品を発表しました。ガラスを斜めに立てかけたように見える糸の作品や針金を単純に結んでキューブの連続体を作った作品など、 最も基本の構造体を空間の中に配置するという方法は、現在の作品にまで継続的に受け継がれています。 70 年代には、 方眼紙の方形を色鉛筆で淡く塗る作品や、墨壷で描いた墨線による作品、カンヴァスに白色の油彩絵の具を厚く塗り重ねる《ある種プリミティヴな観念的時空》シリーズ(白い作品シリーズ)など、その表現は多岐に渡りながらも、一貫して単純な行為の繰り返しによって作品を制作していきます。 特に、 白い作品シリーズは東京国立近代美術館や国立国際美術館、豊田市美術館をはじめとする国内の重要な美術館に収蔵されており、 80 年代以降の狗巻の代表作として知られています。 2014 年 2 月には、ギャラリーヤマキファインアートで《ある種線文様の様な事》シリーズを初めて発表し、画面を引っ掻いてグリッドを描きだす新しい方法を展開しました。
河口 龍夫
狗巻賢二
会期2014年10月11日(土) - 2014年10月25日(土) 休廊日 : 日・月曜日
開廊時間11:00 - 13:00 / 14:00 - 19:00 [最終日は17:00まで]
会場ギャラリーヤマキファインアート
所在地〒 650-0022 神戸市中央区元町通 3-9-5-2F
問合せTEL: 078-391-1666 FAX : 078-391-1667 MAIL: info@gyfa.co.jp
アクセスJR ・阪神 元町駅 西口より徒歩 1 分
料金無料