久保寛子は、1987年広島県生まれ、テキサスクリスチャン大学美術修士課程を修了後、現在広島県を拠点に活動しています。先史芸術や民族芸術、文化人類学の学説に取材しながら、生活に身近な素材を用いて農耕や偶像をテーマに制作される久保の作品は、「高松コンテンポラリーアート・アニュアル vol.10 ここに境界線はない。/?」(高松市美術館、2022)「さいたま国際芸術祭」(2020)、「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2020」、「いのち耕す場所−農業がひらくアートの未来」(青森県立美術館、2019)、「まつり、まつる」(スパイラルガーデン(東京)、2018)、などで、その土地の環境に呼応しながら、人間の創造的な営みや想像力のダイナミズムを見る者に示してきました。同じ大地で暮らし、先史時代から連綿と続いてきた創造の歴史の先を生きる現代の私たちは、何を受け継ぎ、何に無関心であるのか。遠い過去の想像力と切り結びながら、先史時代を生きた祖先と、現代の私たちの生活との関係を巡り生み出される久保の作品は、見る者の原初的な創造力を奮い起こします。
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作者経歴
1987
広島県に生まれる。
2009
広島市立大学 芸術学部 彫刻専攻 卒業
2013
テキサスクリスチャン大学 美術修士課程 修了
主な個展
2009
「Human Acts」Art Space HAP(広島)
2011
「歴史的人間」公益財団法人泉美術館(広島)
2013
「現代農耕文化の仮面」広島芸術センター(広島)
2017
「フリコラージュの女神」ギャラリーG(広島)
2020
「Wisdom of the Earth」ヒロセコレクション(広島市)
2020
「Wisdom of the Earth―大地の知恵―」ギャラリーヤマキファインアート(神戸)
2022
「ISAAC」LOKO Gallery(東京)
2024
「久保寛子展「鉄骨のゴッデス」」ポーラ ミュージアム アネックス(東京)
主なグループ展
2013
「Texas Biennial」ブルータス現代美術館(サンアントニオ)
2014
「拡張する地平線ー日本現代美術展」53美術館(広州)
2016
「瀬戸内国際芸術祭 2016」小豆島三都半島(香川)
2017
「六甲ミーツ・アート 2017」六甲山(兵庫)
2018
「まつり、まつる」スパイラルガーデン(東京)
2019
「いのち耕す場所ー農業ひらくアートの未来」青森県立美術館(青森)
2020
「さいたま国際芸術祭2020」公募キュレータープロジェクト 「I can speakー想像の窓辺から、岬に立つことへ」展アネックスサイト(埼玉)
2021
「高松コンテンポラリーアート・アニュアルvol. 10 ここに境界線はない。/?」(高松)
2023
「ロマンチック台三線芸術祭」客家文学ガーデン(台湾)
主な受賞暦
2017
六甲ミーツ・アート 公募 大賞受賞
コレクション先
Valley House Gallery(ダラス)
広島市術立大学芸資料館(広島)
KAMU Kanazawa(石川、金沢)