ギャラリーヤマキファインアートでは、2020年6月13日(土)∼7月17日(金)に久保寛子の個展「Wisdom of the Earth」ー大地の知恵ーを開催します。
ギャラリーヤマキファインアートではこの度、気鋭のヴィジュアルアーティスト、久保寛子の独立した3シリーズの新作を紹介いたします。
久保寛子は、1987年広島県に生まれ、テキサスクリスチャン大学美術を修了後、現在広島県を拠点に活動を行っています。先史芸術や民族芸術、文化人類学の学説に取材しながら、生活に身近な素材を用いて農耕や偶像をテーマに制作される彼女の作品は、これまで瀬戸内国際芸術祭2016をはじめ、その土地の環境に呼応しながら、人間の創造的な営みや想像力のダイナミズムを見る者に示してきました。同じ大地で暮らし、先史時代から連綿と続いてきた創造の歴史の先を生きる現代の私たちは、何を受け継ぎ、何に無関心であるのか。遠い過去の想像力と切り結びながら、先史時代を生きた祖先と、現代の私たちの生活との関係を巡り生み出される彼女の作品は、見る者の原初的な創造力を奮い起こします。
今回のインスタレーションは、彫刻を学んだ彼女の彫刻に対する批評的な視点から、世界各地に古代から伝わる「女神の殺害」についての説話を読み解いた意欲的な最新作です。女神の死というネガティブな事象が人間の命の源となる食物の起源となったと説く神話に、彼女は「彫刻の破壊」というテーマを重ねることで、私たちの現在と未来における創造を問おうと試みています。目の前に開かれた万物の流転を象徴する光景は、死と生、破壊と建設、歴史と非歴史が混交となった、「創造の大地」として、見る者の周囲に立ち現れることでしょう。
【主な個展】
2022「ISAAC」LOKO Gallery(東京)
2020「Wisdom of the Earth」ヒロセコレクション(広島市)
2020「Wisdom of the Earth―大地の知恵―」ギャラリーヤマキファインアート(神戸)
2017「フリコラージュの女神」ギャラリーG(広島)
2013「現代農耕文化の仮面」広島芸術センター(広島)
2011「歴史的人間」公益財団法人泉美術館(広島)
2009「Human Acts」Art Space HAP(広島)
【主なグループ展】
2023「ロマンチック台三線芸術祭」客家文学ガーデン(台湾)
2021「高松コンテンポラリーアート・アニュアルvol. 10 ここに境界線はない。/?」(高松)
2020「さいたま国際芸術祭2020」公募キュレータープロジェクト 「I can speakー想像の窓辺から、岬に立つことへ」展アネックスサイト(埼玉)
2019「いのち耕す場所ー農業ひらくアートの未来」青森県立美術館(青森)
2018「まつり、まつる」スパイラルガーデン(東京)
2017「六甲ミーツ・アート 2017」六甲山(兵庫)
2016「瀬戸内国際芸術祭 2016」小豆島三都半島(香川)
2014「拡張する地平線ー日本現代美術展」53美術館(広州)
2013「Texas Biennial」ブルータス現代美術館(サンアントニオ)
【受賞歴】
2017六甲ミーツ・アート 公募 大賞受賞
【作者情報】
久保 寛子
会期2020年06月13日(土) - 2020年07月17日(金) 休廊日 : 日・月曜日
開廊時間11:00 - 13:00 / 14:00 - 19:00 [最終日は17:00まで]
会場ギャラリーヤマキファインアート
所在地〒 650-0022 神戸市中央区元町通 3-9-5-2F
問合せTEL: 078-391-1666 FAX : 078-391-1667 MAIL: info@gyfa.co.jp
アクセスJR ・阪神 元町駅 西口より徒歩 1 分
料金無料