作家情報

小清水 漸

「具体」と並び、1960年代末から70年代初頭の戦後日本美術史の重要な芸術動向である「もの派」と美術の根源を問う作家の中の一人であり、木、石、紙、土、鉄など原材に近い自然的な物体・物資=「もの」の存在や働きについて、我々がいかに関わりをもっているのかを考察し、制作しつづけています。

多摩美術大学在学中、支配的な西洋彫刻の「空間」や「量」への概念のなか、1968年、「もの派」の発端とされる関根伸夫《位相―大地》の制作に立ち会ったことをきっかけに、概念だけでは説明のできない作品の“熱風”ともいえるものを体感しました。その経験をきっかけに、制作への姿勢、思考の原点に立ち返り、それまで縛られていた物質への概念(西洋美術の呪縛)から開放され、自分を取り巻く環境から自然に導き出される「もの」「考え方」「感じ方」を素直に視覚化するようになります。制作における「みせる」という視覚性へのこだわりは1971年から始まり、《表面から表面へ》シリーズ(〜73年)へと受け継がれました。70 年代以降、〈もの派〉的傾向から抜け出し、素材間にある関係性を問う作品や、日常的な素材を非日常化させることで美術の本質を問う作品などを生み出します。

作品情報

  • 作品名
    Relief, Line- horizon
    サイズ
    72.6×75cm
    制作年
    2015
    技法・素材
    合板、紙、パステル、針金
  • 作品名
    表面から表面へ₋ カンヴァス
    サイズ
    各 84×72cm
    制作年
    1973
    技法・素材
    カンヴァス、木枠
  • 作品名
    a tetrahedron 鋳鉄
    サイズ
    87×75×74cm
    制作年
    1992
    技法・素材
  • 作品名
    Relief '91-21
    サイズ
    150×121×7cm
    制作年
    1991
    技法・素材
    榛の木合板、顔料
  • 作品名
    栗とトリコロール
    サイズ
    各 210×30×7.5cm
    制作年
    2016
    技法・素材
    栗、顔料
  • 作品名
    Relief, Line- horizon
    サイズ
    72.6×75cm
    制作年
    2015
    技法・素材
    合板、紙、パステル、針金
  • 作品名
    表面から表面へ₋ カンヴァス
    サイズ
    各 84×72cm
    制作年
    1973
    技法・素材
    カンヴァス、木枠
  • 作品名
    a tetrahedron 鋳鉄
    サイズ
    87×75×74cm
    制作年
    1992
    技法・素材
  • 作品名
    Relief '91-21
    サイズ
    150×121×7cm
    制作年
    1991
    技法・素材
    榛の木合板、顔料
  • 作品名
    栗とトリコロール
    サイズ
    各 210×30×7.5cm
    制作年
    2016
    技法・素材
    栗、顔料

作者経歴

1944
愛媛県宇和島市生まれ
1966
多摩美術大学彫刻科入学
1968
関根伸夫《位相-大地》の制作に携わる
1974
関西へ移住
2011
宝塚大学学長に就任(2014年まで)

主な個展

1981
「第10回平櫛田中賞受賞記念小清水漸彫刻展」 高島屋/東京
1992
「今日の造形8-彫刻・現代・風土-小清水漸」 岐阜県美術館・ 愛媛県立美術館
1993
「小清水漸展」 東京画廊/東京
2005
「小清水漸 −木の 石の 水の 色−」(町立久万美術館・愛媛久万高原町)
2010
小清水漸教授 退任記念展「重力/質量/作業」 京都市立芸術大学 芸大ギャラリー・大学会館ホール/京都
2010
「雪のひま」東京画廊/東京
2013
個展 香港アートフェア会場/ギャラリーヤマキファインアートブース/香港
2013
BLUM&POE GALLERY/ロサンゼルス
2015
「階の庭」ギャラリーヤマキファインアート/神戸
2016
個展 BLUM&POE GALLERY/東京

主なグループ展

2016
アートバーゼル香港
2017
「態度がかたちになるとき-安齋重男による日本の70年代美術」国立国際美術館/大阪

主な受賞暦

2004
紫綬褒章 受章