ケイト・ヴァン・ホーテンはアメリカ出身、パリを拠点に多岐に様々な媒体で創作を続けるアーティスト。初期の絵画作品においては、ミシン糸を用いた抽象画や風景画に始まり、ドローイングや版画など多様な表現方法を実践。青と黄によるパワフルな抽象画の作品群を経て、1990年代には石の彫刻作品へと新境地を開く。石のかたちを「見出す」ことによって形づくられるヴァン・ホーテンの彫刻は、抽象的でありながら生命を感じさせる、優美で有機的な性質を備える。
多様な媒体を用いることで、彼女は自然と物質へのあくなき探究を行い続ける。彼女自らのインスピレーションが様々な物質と呼応しあうことで生み出された作品群は、一つの空間で呼応しあい、彼女自身の想像力と世界観を色濃くあらわしている。
作品情報
作者経歴
1940
アメリカ東海岸ニュージャージーに生まれる
1960
ブレラ美術大学(ミラノ、イタリア)に留学(1960年代)
1965
パリへ拠点を移す 版画工房アトリエ17(パリ、フランス)で創作
主な個展
2012
「もうひとつの地平線」アメリカ大学(パリ)
2012
LADSギャラリー(大阪)
2015
JARFO(京都)
2017
フリードリヒ・ミュラー画廊(フランクフルト)
主なグループ展
2022
「「戦後の女性アーティスト-1970~2017-」展」ギャラリーヤマキファインアート(神戸)
2023
「新作版画二人展 / New Prints」Yoshiaki Inoue Gallery(大阪)
2025
「出逢ふ」W・I・S・H(神戸)